GAFAM、名だたるIT企業が買収によって得た成功

Google, Amazon, Facebook, Apple, Microsoftの5つの先進的IT企業をまとめてGAFAMと日本では呼ぶことがある。ビッグファイブなどとも呼ばれるこれらの企業はIT分野ではトップクラスの業績と技術力を誇っている。

そんなGAFAMが誇るサービスやデバイスの中にはソフトウェアやハードウェア企業の買収によって生まれたものもある。

例えば、先日 ユーザー数が20億人を超えた、GoogleのG-suite。G-suiteに含まれるWebアプリケーション、Google Documentは Upstartleという企業のWritelyというオンラインワープロの買収により生まれている。
ほとんどの人が使っていると言っても過言ではないYouTubeもGoogleの買収によって、Googleが提供するサービスの一部となった。かつてはGoogleも独自のサービスを抱えていたがあきらめ、YouTubeへの一本化を図った。その結果なのか昨年のYouTube広告による収益は65億ドルを超えていた。

同様にFacebookもInstagramの買収を通して大きな成功を得ている。Instagramがもともと抱えいてたユーザー数に加え、既存のFacebookから得られるユーザーの情報をもとにあらたな広告プラットフォームを築き上げた。Bloombergの情報によると2019年度のInstagram広告の収益は200億ドルを超えていたとのこと。これほど大きなサービスを手に入れたFacebookの買収は、買収自体評判が良いわけではないものの、利益はとても大きくFacebookが躍進する一助になったといっても過言ではない。

また、ナデラCEOが就任してからのMicrosoftによる買収の成果も大きい。GitHubやMojang (Minecraftの制作会社)LinkedInなどが挙げられるが、GitHubの買収によりこれまでクローズドな印象の強かったMicrosoftに対する世間の目が変わった。実際Microsoftもオープンソースなソフトウェアのリリースやオープンソースコミュニティへのコントリビューションを高めている。その買収の成果もあってかナデラCEOになってからのMicrosoftの収益は増加している。
対照的に、前CEOスティーブ・バルマーによる買収は大きな成功を収めたとは言い難い。2011年のSkype買収、2013年のYammer買収があげられるがそのどちらも業績は芳しくなくSkypeは既にZoomやGoogle Meetsといったサービスに、YammerはSlackなどのサービス相手に厳しい競争を強いられている。

ソフトウェア企業の買収は最近の流れだけではなく2000年以前からこういった買収はソフトウェア企業では行われている

例えば、Microsoftの主軸サービスといっても過言ではないMicrosoft Office。買収によって得られたLinkedInとOfficeやDynamicsを含むProductivity and Business Processes部門の2020年10月~12月の売上高は13%増の133億5000万ドルだった。そんなMicrosoft Officeの重要なアプリケーションの一つであるPowerPointは多くの人が使っているサービスであり、誰しもが一度は触れたことのあるソフトウェアなのではないだろうか。
そんなPowerPointだが、Forethought. inc という別会社がもとになって生まれたサービスである。1987年に行われたMicrosoftの買収によって開発が進められ、今となっては資料作成のためには必須のソフトウェアとなった。ちなみに、Forethought. inc の社名にも使われている “forethought” という単語の意味は “先見の明” である。

一般的なイメージとして、サービスは自社で開発し維持・運営していくというものがあるだろう。GAFAMといった大企業ではそういったこともなく、むしろ取り入れるサービスは取り入れていき事業を大規模化していくという考えもある。

もちろん買収するにも大規模な費用が必要であり、買収したのちもサービスやソフトウェアとして維持していく必要はもちろんある。
むしろ買収した後の流れが重要かもしれない。
どれだけ良いサービスを取り入れても運営企業のさじ加減で良しあしは移り変わる。
GAFAMによる買収もすべてが成功しているわけではなく、買収後のサービス運用によって失敗に終わった買収も中にはある。良いサービスを取り入れどうビジネスに反映させていくか、それこそが重要な観点であり成功の秘訣かもしれない。